【教育の場は学校だけなのか?】
先日の教育の多様なマナビのカタチの講演から
『不登校』という言葉は日本だけなのか?
そんなことを考えていた時に、
アメリカから一時帰国しているお母さまからパブリックの場がいろいろ対応されていることを聞いて
に日本との違いに愕然😵以下、どんな場があるのか?まとめてくださったのでシェアいたします。
↓↓↓↓↓
【アメリカのパブリック教育(主にカリフォルニア州の場合)】
◆学校の種類◆
☆普通の公立校
住んでいる場所によって通う学校が決まる、学区制。小、中、高校まで義務教育。
自分の学区の学校にどうしても馴染めない、どうしても嫌などの場合、
割と直ぐに転校(プライベートや他学区へ)するケースも多い。
☆チャータースクール
親、地域、または民間によって運営される公立校。州の規則を適用せずに独自のプログラムで運営される。
もともとある学区校がチャータースクールとして運営されるケースもある。
☆マグネットスクール
ある特定の分野に(理数系や芸術など)に特化した学校。
英才教育的な学校が多いので入学に際してテストや抽選がある場合が多い。
☆ホームスクール
特定の学校に通わず、州の規則に則り、家で主に親が子供を教育する。ホームスクールを選択する理由は学校から家が遠い、宗教的理由や保護者の教育方針、既存の教育機関への不信感、身体的、情緒的、精神的理由、また芸能活動やスポーツ活動の為など様々。ホームスクールを選択する家庭は意外と多く、地域でホームスクールを選択した家庭が集まって定期的に一緒に課外活動をしたり、遠足やダンスパーティーなどを開催したり、普通の学校生活に近い形で教育しようと親が尽力している。
またホームスクールを選択しても一時的に地元の学校に通ったり、特定の科目だけを地元の学校で受けたり、時期や年齢、本人の希望に応じて流動的かつ柔軟に教育の場所を変更、選択出来る。最近ではオンラインでの授業や教材が充実している。
ディストリクト(地域の教育委員会)とコミュニティカレッジ主催の様々なプログラム
☆ミドルカレッジプログラム(高校2年、3年次のみ)
決められた学区の高校に籍は残しつつその高校には通わず、近隣のコミュニティカレッジに通い卒業までに必要な単位を取るプログラム。
プログラムに参加する理由は様々で、学区の高校に馴染めない、勉強の環境を変えたい、高校に取りたい科目が無い、
自分のペースで勉強したい(時間割を自分で決める)など。取得した単位は大学に持っていける。
☆カレッジナウ(高校3年次のみ)
2年次までに卒業単位がとれてしまった生徒が近隣のコミュニティカレッジで好きな科目を自由に取るプログラム。
取得した単位は大学に持っていける。高度で専門的な授業を先取りしたい生徒向け。
☆サマースクール
卒業に必要な様々な科目が夏のコミュニティカレッジ集中コースで取れる。
高校のクラスで取りたくない、取り損ねた、先取りしたい、等。
☆ナイトスクール
単位を落としてしまった、または取りそびれた生徒の為の集中コース。補習クラス。
☆オンラインコース
コミュニティカレッジが提供するカリキュラムをオンラインで受けられる。
✳︎これらのプログラム、コースは単位の認定が関わる為、参加の際はそれぞれの学校にいるスクールカウンセラーの許可が必要。学校以外のオルタナティブ教育の情報が知りたい時や、学校生活全般の困り事はスクールカウンセラーか、ディストリクトが相談に乗ってくれる。
✳︎✳︎✳︎✳︎補足✳︎✳︎✳︎✳︎
高校内での授業レベル
☆ESL
英語が母国でない生徒のためのクラス
☆シェルタークラス
やや勉強が苦手な生徒の為のクラス
☆レギュラークラス
普通のクラス
☆オナーズクラス
上級レベル
☆APクラス
大学レベルのクラス。カリフォルニア州立大学やその他一部大学での単位の使用が認められる
✳︎ESL以外は科目毎に自分にあったレベルを自由に選択できる。
◆◆◆
『不登校』に関しては、上記のような多様な教育を受ける選択肢があるにも関わらず学校に行ってない、
行けない(教育を受けてない)という場合『不登校児』と言われるようです。
しかしこの状態は親のネグレクトと見なされることから、司法が介入してくるので、どう対応するか、
あっと言う間に決められてしまうとのこと。
長期に家で籠りきりになることはないようです。
子どもにとっての最善の利益を考え、放って置かれる事は無いので結果的に『不登校児』の数はとても少ないようです。
◆◆◆
日本の教育の場。
選択肢がpublicでもっと増えていくことを願いたい。
子ども達の学べる環境・・・大事に考えていけますように。
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